« フロイト全集11から『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』(2) | トップページ | フロイト全集11から『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』(4) »

2010年2月24日 (水)

フロイト全集11から『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』(3)

 この論文の翻訳について扱う続きです。

「自分が養い育てる乳呑み児に対し母親が注ぐ愛は、後になって成人していく子供に向けられる情動よりも、遙かに深くまで及ぶものである。」(岩波版72頁、下線は引用者)

 「後になって成人していく」って当たり前じゃん、と思いましたが、「後になって」は「向けられる」にかかると読まなければなりません。

 それと、「情動」ですが、原語は「Affektion」なので、「愛情」が正しいと思います。ちなみにフロイトは情動という語は主に不快な情動について用いることが多いと思います。

 というわけで改訳の案は以下のようになります。

「自分が養い育てる乳呑み児に対し母親が注ぐ愛は、成人していく子に対して向けられる後年の愛情よりも、遙かに深くまで及ぶものである。」(代案、下線は変更箇所)

フロイト全集〈11〉1910‐11年―ダ・ヴィンチの想い出 症例「シュレーバー」

高田 珠樹 (翻訳), 甲田 純生 (翻訳), 新宮 一成 (翻訳), 渡辺 哲夫 (翻訳)

出版社: 岩波書店 (2009/12)

« フロイト全集11から『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』(2) | トップページ | フロイト全集11から『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』(4) »

フロイト」カテゴリの記事

フロイト全集(岩波書店)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« フロイト全集11から『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』(2) | トップページ | フロイト全集11から『レオナルド・ダ・ヴィンチの幼年期の想い出』(4) »

2021年12月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ