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2011年5月25日 (水)

心のケアチームの評価

 震災後に被災地に派遣された心のケアチームについての新聞記事などをよく目にするのですが、派遣されたチームのメンバーが語っている記事は多いものの、現地でどう思われているのかという記事は新聞やネットにほとんどありません。たまたま目にした記事には、アンケートを配ってデータを取ろうとして被災者の反発を買った心理カウンセラーについて批判的に書かれていたりもしました。まして、心のケアチームが現地で感謝されているという記事を私は見たことがありません。そこでネットで『震災 こころのケアチーム 感謝』などを検索ワードに調べてみると、まあ感謝の声が全くといっていいほど現地から上がっていないことがわかります。一方で、検索ワードを『心のケアチーム』から『医療チーム』とか『ボランティア』に変えると感謝の声がたくさん出てくるんですけども。

 心のケアチームの活動が、疾患の予防とか早期発見にどれだけ効果があったのかの医学的評価は、そもそもデータの取りようがないようにも思われますし、コスト対効果を考えると非常に微妙なところでしょう。そのうえ、ここまでの活動の短期的・対症療法的効果が、現地で実感されて感謝されるほどではないとなると、各県がかなり苦労して今もチームを派遣し続けている作業が報われない気がしてきます。

 それでも何らかのお役に立っていると考えるための希望的な仮説として考えられるのは、“正常範囲の変化を示す被災者の方々にはまず他県からのチームが対応することで、少しでも現地の精神科スタッフが緊急性の高い患者に専念できるようにすること”といった間接的な効果でしょうか。

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