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2013年12月30日 (月)

今年の三冊

 新聞の書評欄にならって今年の三冊を選ぼうと思うのですが、昨年同様、今年発行された本で通読できた本は数えるほどしかありません。本棚と頭の中からかき集めて、なんとか3冊ありました。3冊とも、移動途中に読んだ新書です。新書しか読み通せないのは、お恥ずかしい限りです。ただし、そのうち1冊は全く面白くなかった(著者は言語の機微が分かっているとは思えず、何らかのコミュニケーション障害があるんじゃないかと思った)ので外し、3冊目には読みかけの本を入れます。

1 生権力の思想: 事件から読み解く現代社会の転換 (ちくま新書) 大澤 真幸  (2013/2/5)

2 言語学の教室 哲学者と学ぶ認知言語学 (中公新書) 野矢 茂樹、 西村 義樹  (2013/6/24)

3 後期ラカン入門: ラカン的主体について ブルース・フィンク、村上靖彦、小倉拓也、 塩飽耕規  (2013/9/6)

 1は、フーコー的なテーマへの興味を改めてかきたててくれた本。2は、ラカン的ではない立場から書かれた言語学の本なのに、言語以前の思考や意図のようなものを決めつけてしまっていないように感じられ、また例文へのコメントも複眼的で、ものすごく面白く読めた本。3は、まだ読んでいる途中ですが、内容も訳文も適切すぎてコメントに困る本です。

 最近はラカン本がけっこう出版されてまして、未読のものがたまっているのでこれから読んでいくことになりますから、来年末もまた、「今年出版された本をほとんど読んでいない」ということになりそうです。

 私個人は、今年は、出版に向けた翻訳の仕事に打ち込んでいたせいもあってなかなかこのブログの記事が増えなかった(しかも実際に出版されるかは未決のまま年を越しそう)のですが、そろそろまた、自分個人の興味の向いた文献を読みながら記事も増やしていきたいと考えています。

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