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2016年1月20日 (水)

ダメな人

 中井久夫著『看護のための精神医学』によれば、うつ状態では

自己価値観の低下は「微小妄想」となり、自分は何もできない、ダメな人間であると思いこむ。(160頁)

 一方、うつ病になりやすい性格であるとして論じられてきた「メランコリー親和型」は、

日本の下田は「模範的な人」と書いているが、ドイツでは「ダメな人」だそうである。(162頁)

 だとすると、ドイツ人がみれば、患者が自分を「ダメな人」だと言うのは内容的に正しく、よって妄想ではないことになってしまいませんでしょうか。

 ちなみにフロイトも、メランコリーの人は正しい自己認識を語っているのだといってました。

看護のための精神医学 第2版
2004/3/1
中井 久夫山口 直彦

 

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